謹賀新年、プラス『翔ぶが如く』
2009.01.03 *Sat
明けましておめでとうございます。
昨年は、ご贔屓をいただきました方々、誠にありがとうございました。小さな創作サイトではありますが、今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
お気軽に遊びにいらしていただけると、幸いです。
わたしの地方では寒いお正月です。雪が降り、積もり、空気もきんと冷えて、ここのところ、冬らしい日が続きます。
ちょこっと風邪気味っぽいですが(笑)、以下、読んだ本の紹介を。
『翔ぶが如く』。著者は司馬遼太郎。
明治維新から、西南戦争の終焉までを描いた、歴史小説です。
簡単に??導入を。
明治維新を遂げた、新生日本。
その初々しい政府を取り仕切るのは、維新に功のあった主に薩長出身の閣僚たち。代表的な者として、薩摩の西郷隆盛、大久保利通ら、長州の木戸孝允、伊藤博文ら顕官が、新しい日本の舵取り者となっていく。
そんな中、征韓論の政争に破れた、参議であり陸軍大将でもある西郷隆盛が、突如鹿児島へ下野する。彼を慕う多くの薩摩系軍人たちが、政府を厭い、争うように同じく鹿児島へ帰ってしまう。
大きな兵力を有することになった西郷を要する鹿児島県は、大久保利通を中心とする中央政府が恐れる独立国の様を呈し始めた……。
↑はほんの触りです。
司馬先生の物語は、どれもそうですが、ほぼ主人公らしき主要人物はあっても、それただ一人の視点で物語が進んでいくことはなく、様々な、その時代、その舞台の多くのキーマンたちにも焦点を当て、緻密な背景と共に複合的にドラマが進行して行きます。
それが、複雑な人間模様と、当時の世相と、また主要な人物たちの生き様を、読み手に深く広く伝えてくれ、非常にふっくらと立体的に物語を捉えることが出来るのです。
キーマンたちの中で、やはりこの物語を貫いて表すのは、これらの人々ではないでしょうか。
まず当時の警察組織を司った川路利良(薩摩)、内務省を創設し、政府の中心人物であり続けた大久保利通(薩摩)。陸軍少将桐野利秋(薩摩)、そして西郷隆盛(薩摩)。
司馬先生は、小説の中で、幾度か西南戦争は、「西郷と大久保の私闘であった」と触れています。維新の元勲であり、盟友である二人が、征韓論をきっかけに意見を分かち、対立してしまう。
二人の対立は、戦争へ流れていくたくさんの原因の中で、最も大きな一つなのでしょう。
10巻に及ぶ長い物語ですが、西南戦争を綴った巻は、8巻辺りからです。そこに至るまでの中央政府側の様々な難局、その政略、また政局があり、それらに不満を持つ全国にあぶれた不平士族たちもいます。彼らの多くは、遠い鹿児島にある西郷へ政府転覆への、「第二の維新」の決起の望みを託している……。
戦端が開いてからのシーンには、「あ」という人物もちらほら現れます。『坂の上の雲』の主要人物であった乃木将軍(長州)、そして日露戦争の総参謀長児玉源太郎(長州)ら。
激しい戦闘のシーンの果て、当初の見込みを大きく逸れ、最強を誇った薩軍は、転戦を重ね敗色が濃くなっていきます。一万余あった兵力も、死地鹿児島へ向かうため、宮崎県の山々を伝う行軍時には、5〜600人にまで減っていた。
↑のこの険しい山々を踏破する難行軍のくだりは、特に印象的で、大好きです。このシーンで、司馬先生は、
『かれらが可愛岳から遠く鹿児島へもどった経路というのは、地図で見るだけでも肌に粟粒が立つ思いがする〜』
とおっしゃっています。巻末にある地図を眺め、その行程に、わたしにもしみじみと行軍の過酷さが想像できるように思いました。凄まじいまでの、軍隊として、また人間としての強さを感じます。
あらゆる素晴らしいシーンがちりばめられた物語ですが、わたしは、この最後とも言える薩軍の行軍の箇所が、一番胸に残りました(最後の戦闘や、田原坂の戦闘より:笑)。
主人公の一人ともいえる薩軍の将桐野利秋が、わたしはお気に入りですね(笑)。彼の登場があると、「お」と、嬉しくなりました。
西郷に買いかぶられ過ぎた将才や、間違いなく欠点と思われるようなエピソードも、多々あります。本当に多々(笑)。
けれど、折々現れる、「胸のすくような」ほどのその雰囲気や、剣客としての凄味、突拍子もない子供っぽさ、また骨髄までの格好付けぶりや、底抜けな明るさ、性格の華やかさ……。
男性としては、非常に魅力に飛んだ本当に素敵な人だったのでは、とちょっとファンになりました(笑)。
個人的な桐野評は別として(笑)。
読み応えのある、胸に残る、印象的な大変面白い本でした。
次は、がらりと目先を変え、ミステリーを読もうかな♪
昨年は、ご贔屓をいただきました方々、誠にありがとうございました。小さな創作サイトではありますが、今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
お気軽に遊びにいらしていただけると、幸いです。
わたしの地方では寒いお正月です。雪が降り、積もり、空気もきんと冷えて、ここのところ、冬らしい日が続きます。
ちょこっと風邪気味っぽいですが(笑)、以下、読んだ本の紹介を。
『翔ぶが如く』。著者は司馬遼太郎。
明治維新から、西南戦争の終焉までを描いた、歴史小説です。
簡単に??導入を。
明治維新を遂げた、新生日本。
その初々しい政府を取り仕切るのは、維新に功のあった主に薩長出身の閣僚たち。代表的な者として、薩摩の西郷隆盛、大久保利通ら、長州の木戸孝允、伊藤博文ら顕官が、新しい日本の舵取り者となっていく。
そんな中、征韓論の政争に破れた、参議であり陸軍大将でもある西郷隆盛が、突如鹿児島へ下野する。彼を慕う多くの薩摩系軍人たちが、政府を厭い、争うように同じく鹿児島へ帰ってしまう。
大きな兵力を有することになった西郷を要する鹿児島県は、大久保利通を中心とする中央政府が恐れる独立国の様を呈し始めた……。
↑はほんの触りです。
司馬先生の物語は、どれもそうですが、ほぼ主人公らしき主要人物はあっても、それただ一人の視点で物語が進んでいくことはなく、様々な、その時代、その舞台の多くのキーマンたちにも焦点を当て、緻密な背景と共に複合的にドラマが進行して行きます。
それが、複雑な人間模様と、当時の世相と、また主要な人物たちの生き様を、読み手に深く広く伝えてくれ、非常にふっくらと立体的に物語を捉えることが出来るのです。
キーマンたちの中で、やはりこの物語を貫いて表すのは、これらの人々ではないでしょうか。
まず当時の警察組織を司った川路利良(薩摩)、内務省を創設し、政府の中心人物であり続けた大久保利通(薩摩)。陸軍少将桐野利秋(薩摩)、そして西郷隆盛(薩摩)。
司馬先生は、小説の中で、幾度か西南戦争は、「西郷と大久保の私闘であった」と触れています。維新の元勲であり、盟友である二人が、征韓論をきっかけに意見を分かち、対立してしまう。
二人の対立は、戦争へ流れていくたくさんの原因の中で、最も大きな一つなのでしょう。
10巻に及ぶ長い物語ですが、西南戦争を綴った巻は、8巻辺りからです。そこに至るまでの中央政府側の様々な難局、その政略、また政局があり、それらに不満を持つ全国にあぶれた不平士族たちもいます。彼らの多くは、遠い鹿児島にある西郷へ政府転覆への、「第二の維新」の決起の望みを託している……。
戦端が開いてからのシーンには、「あ」という人物もちらほら現れます。『坂の上の雲』の主要人物であった乃木将軍(長州)、そして日露戦争の総参謀長児玉源太郎(長州)ら。
激しい戦闘のシーンの果て、当初の見込みを大きく逸れ、最強を誇った薩軍は、転戦を重ね敗色が濃くなっていきます。一万余あった兵力も、死地鹿児島へ向かうため、宮崎県の山々を伝う行軍時には、5〜600人にまで減っていた。
↑のこの険しい山々を踏破する難行軍のくだりは、特に印象的で、大好きです。このシーンで、司馬先生は、
『かれらが可愛岳から遠く鹿児島へもどった経路というのは、地図で見るだけでも肌に粟粒が立つ思いがする〜』
とおっしゃっています。巻末にある地図を眺め、その行程に、わたしにもしみじみと行軍の過酷さが想像できるように思いました。凄まじいまでの、軍隊として、また人間としての強さを感じます。
あらゆる素晴らしいシーンがちりばめられた物語ですが、わたしは、この最後とも言える薩軍の行軍の箇所が、一番胸に残りました(最後の戦闘や、田原坂の戦闘より:笑)。
主人公の一人ともいえる薩軍の将桐野利秋が、わたしはお気に入りですね(笑)。彼の登場があると、「お」と、嬉しくなりました。
西郷に買いかぶられ過ぎた将才や、間違いなく欠点と思われるようなエピソードも、多々あります。本当に多々(笑)。
けれど、折々現れる、「胸のすくような」ほどのその雰囲気や、剣客としての凄味、突拍子もない子供っぽさ、また骨髄までの格好付けぶりや、底抜けな明るさ、性格の華やかさ……。
男性としては、非常に魅力に飛んだ本当に素敵な人だったのでは、とちょっとファンになりました(笑)。
個人的な桐野評は別として(笑)。
読み応えのある、胸に残る、印象的な大変面白い本でした。
次は、がらりと目先を変え、ミステリーを読もうかな♪
CATEGORY : 読書あれこれ
COMMENT
謹賀新年
あけましておめでとうございます!!
私の住む地域でも雪は降ってないものの、冷凍庫!?と思うくらいに、キンキンに冷えきってます(><)
あったかくなるまでの辛抱ですね^^;
では、今年もよろしくお願いします!!
私の住む地域でも雪は降ってないものの、冷凍庫!?と思うくらいに、キンキンに冷えきってます(><)
あったかくなるまでの辛抱ですね^^;
では、今年もよろしくお願いします!!
2009/01/03(土) 17:02:44 | URL | 和奈 #nL6A2.tM [Edit]
Re: 謹賀新年
和奈さま
明けましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
寒いですよね〜><。
ほんと、春が待ち遠しいですね
↑まだ当分先ですけど(笑)。お互い、風邪には気をつけたいですね。
明けましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
寒いですよね〜><。
ほんと、春が待ち遠しいですね
↑まだ当分先ですけど(笑)。お互い、風邪には気をつけたいですね。
2009/01/04(日) 10:28:15 | URL | きくこ #PTRa1D3I [Edit]
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